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●バンコクでのEFA/ESDワークショップに参加して

三津野 真澄

今年の4月25~29日、タイのバンコクで開催された、「National Workshop on Reorienting Teacher Education towards EFA and ESD in Thailand」(EFAとESDを目指した教師再教育のためのワークショップ)に参加してきました。今回はその報告です。ちなみにEFAとは「Education for All」(万人のための教育)、ESDとは「Education for Sustainable Development」(持続可能な社会のための教育)のこと。今回の主催者はユネスコアジア太平洋委員会とユネスコ日本でした。なお日本からの参加は私のほか、宮城教育大学の市瀬先生の2名です。

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写真1 グループワーク「多文化理解」の様子、身体をつかって表現しあう。

4月25日、バンコクのホテルを会議として5日間のワークショップが始まりました。参加者はタイ全国から集まった小中高校や大学の先生方約30名、講師はマレーシア、中国、カナダ、フィリピン、日本などから約20名、合計約50名。開会式後にはアイスブレイキングが行われ、和気藹々とした雰囲気に包まれました。リリー・ジー氏(ユネスコ国際教育委員会)の講演「EFAとESDを統合した新しいカリキュラム作り」など記念講演が3件。そして午後は私も講師役となり、日本での環境教育の動向や具体的なエコスクールの紹介をしました。講演はすべて英語、タイ語の同時通訳がつきます。事前に英語の発表文を作って練習はしたものの、45分間の講演を終えると汗びっしょりでした。「聴衆の反応は?」 開催期間中、大勢の方々からたくさんの質問をいただいたので、まぁよしとさせてください。
さてこのワークショップの特徴は、グループワークにあります。20名の講師も含めて参加者はステージ1~3において、テーマA、Bのどちらかを選択し活動しました。

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それぞれのグループワークでは、工夫された内容で飽きることがありません。身体を使って表現したり、話し合いながら作品を作ったり(写真1)。
私が参加したステージ1の「多文化理解」を紹介しましょう。参加者を3つのグループ(インド、イスラム、アメリカ)に分け、まずはバンコク市街地でのフィールドワーク。私のインドグループの場合、指定された住所へ出かけるとそこはインド人街。インドレストランで食事をし、インド文化に触れます。会場に戻ったのちには、感じたことを模造紙や粘土細工で表現し発表する課題が。
ステージ2の「ジェンダー問題」、いったいESDとジェンダーとはどのような関係があるのか疑問を感じつつ参加しました。6時間のグループワークを経て私なりの結論は、「持続可能な社会のためには、環境、経済、文化、社会の継続性が必要。そのためには男性も女性も共に活躍できることが重要で、gender問題の解決が必要」というものです。
また最後のライスプロジェクトでは、東南アジア全体で主食の米をテーマに、学校でどのような授業やプロジェクトが可能か、各グループで企画し発表しあいました。
私が参加していたのは、タイ人、マレーシア人、中国人からなる混成グループ。各自が提案した末、私の「Let’s eat more Rice」プロジェクトが採択されました。「日本は国内の田んぼを休耕する一方で大量の食糧を海外から輸入している」点が問題であり、「もっとご飯を食べれば日本の農村景観も守ることができる」。そして作り上げたのが写真2。「日本の美味しくて有名な米をなぜ食べないのか?」と会場からは質問の嵐でした。タイでも日本のお米が美味しいことで有名だったとは驚きでした。

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写真2 「ライスプロジェクト」では日本の食糧自給率をテーマに授業案を作成。プレゼンテーションを終えて。

さて5日間のワークショップを通じて感じたこと2つ、それはタイを含めて東南アジアの人はとてもパワフルで積極的、英語が上手、です。グループ活動で発表する機会が多かったのですが、講師が「発表したい人いる?」と呼びかけると大勢の人が挙手し、発表を始めると熱弁と熱演、止まりません(写真3)。またほとんどの参加者が英語で積極的にコミュニケーションをとっていました。もし日本で同じようなワークショップを開いたら、日本の先生方はこのようにできるだろうか、とつい比較してしまいます。また参加者はESDについてとても熱心に学んでいました。
経済発展著しいアセアン諸国、その熱い息吹も感じられるような5日間でした。

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写真3 タイの先生は発表が大好き、しかも上手。