« 白山トンネルに反対の声、続々と・・・ | メイン | 会報しらやまNo75 2007年8月発行 »

●夏至の日に思ったこと(ライトダウンとフードマイレージ)

三津野 真澄

夏至の6月22日、日本の各地ではライトダウンしてロウソクの明かりで夜を過ごそうという運動がみられました。エネルギーを大量に消費している今の生活を見直し、温暖化問題や地球の未来について考えよう、というのが運動の主旨です。そして私もその夜は、山代温泉「葉渡莉」でのイベントに参加しました。消灯された館や庭にはキャンドルの炎が静かに揺れて、みなさんの表情もゆったり優しかったことが嬉しかったです。

以前、南米のコロンビア共和国で2年間過ごしたことがあります。現地では地方の村々を回る仕事が多かったのですが、そのほとんどには電気が通じていませんでした。現地の人たちは夕方には仕事を終え、家族そろっての夕食はかまどやロウソクの灯りの下で行います。その後の時間は家族や友人とのおしゃべり、外に出れば地平線まで星空が広がっていました。最初面食らった私でしたが、やがて夜のゆったりとした時間が楽しみになりました。
本来、夜は癒しの時間だったはずです。ところが今の日本はどうでしょう。24時間営業のコンビニやスーパーは増加する一方です。確かに便利ですが本当に必要でしょうか。都市部ばかりではなく地方の幹線道路沿いには、ギラギラと照明が輝き、深夜営業のファミレスには小さな子どもを含め結構なお客が入っています。(先の話、実はコロンビアから帰国した際の逆カルチャーショックの方が深刻でした。「日本の夜は疲れる‥‥」とノイローゼ気味に。)
休息・癒しの時間を確保するために、深夜営業に規制をかけるというのはいかがでしょうか。同時にこれは温暖化防止の有力な手段となります。私達の健康と地球の健康が同時に守られる素晴らしい方法だと思うけれどなぁ‥‥。

さて「葉渡莉」の社長さんとの話の中で、食材は地元のものを使う、ということがありました。地元産の野菜や魚は美味しく新鮮ですが、加えて環境保全の点からも二重マルです。
みなさんはフードマイレージ(food mileage)という言葉を聞いたことはありませんか。「食料品の(=food)輸送距離(=mileage)」という意味で、各食料について重量×距離(単位:トン・㎞)であらわされます。食品の生産地と消費地が近ければフードマイレージは小さくなり、遠くから食料を運んでくると大きくなります。遠距離輸送の食品では輸送の過程で大量のCO2を出しますから、フードマイレージは地球への負荷をあらわす数字なのです。(各食品のフードマイレージの値は、例えば次のHPで見ることができます。
http://www.food-mileage.com/database/
食料自給率が4割で大量の肉類、穀類、豆野菜を海外から輸入している日本は、フードマイレージは世界最大です(表参照)。さらに最近は輸入ミネラルウォーターを飲むことが人気となり、フードのみならずドリンクマイレージ(という言葉があるかどうかは知りませんが)も、うなぎのぼりです。
さて、何気なくお店で手に取るお豆腐ひとつについても、国産大豆製なのか北米産大豆製か、ぜひ考えて選びたいものです。「えっ?中国産の方が5円安いって?」5円安いからって本当にいいのでしょうか。地球の将来はこうした5円の積み重ねで悪化していくのかもしれません‥‥。

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