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●京都議定書に挑戦! SEP(セップ)聖高エコプロジェクト

2005年7月17日 三津野 真澄

地球温暖化は今、最も深刻な環境問題のひとつでしょう。私達が排出する温室効果ガス(主としてCO2)により、地球の平均気温は上昇の一途をたどっています。今の傾向が続けば、最悪の場合2100年には気温は5.8℃上昇し、88cm海面が上昇すると計算されています。具体的に言えば、30年後の金沢は高知・宮崎、100年後にはカイロ(エジプト)並の気温になると予測されています。

CO2排出の原因は3/4が石油・石炭など化石燃料の使用、1/4が森林(主に熱帯林)伐採によります。

温暖化問題に対処するため「京都議定書」が国際的に決められました。1997年京都で開催された「地球温暖化防止京都会議」で約束がされ、これによると日本は2008~12年の間に1990年レベルと比較して6%削減する必要があります。ところが日本が排出するCO2は減るどころか増えているため、現時点からは14%の削減が必要なのです。

私の勤務校である石川県立大聖寺高校では4年前に、『セップSEP聖高エコプロジェクト』を開始しました。スローガンは「京都議定書に挑戦!」。目標はCO215%削減に設定し、日常の学校生活で次のような取組を始めました。

・晴天時の窓際一列の消灯
・両面印刷の徹底
・裏紙を再利用し、両面使用後は分別しリサイクル
・排出されるごみ量を毎日計量しデータは公表
・すべての水道蛇口に節水コマ、女子トイレに擬音発生装置(音姫)を設置
・毎月クラス別にエコチェック
・教職員もきめ細かなエコチェックシートへ記入
・教職員は時期をきめてエコ通勤(相乗りやJR通勤)
・昼休みに環境に関する放送をして意識の向上(週2日)
・文化祭の模擬店では使い捨て食器を廃止
・飲物自販機は缶からデポジット方式の紙コップへ変更しコップはトイレットペーパーにリサイクル
・電気、水道、A重油等の使用量およびCO2排出量は毎月データを公開
・校舎はツル性植物で壁面緑化

以上のように、およそ100項目以上にわたる取組の結果は表の通りです。それほど特別なことをしたわけではなく、日常の学校生活でできることを積み重ねてきた結果です。

30年後、コシヒカリが取れなくなり、白山山麓からブナの森が消え、真冬でも雪ではなく雨やみぞれ霙しか降らなくなる……、そんな石川県にしたくありません。みんなで一緒に取り組んでみませんか。

校舎の壁面もツル性の植物で緑化
校舎の壁面もツル性の植物で緑化し、CO2の吸収と冷暖房の削減に期待。

森林ボランティア
生徒達は加賀市直下町で森林ボランティアにも取り組み、下草刈り、枝打ち、間伐、植林などの作業を通じて地球環境保全について学んでいる。

SEP聖高エコプロジェクト3年間の結果
表 SEP聖高エコプロジェクト3年間の結果